プロティアン・キャリアへの道 ~ 第9回「翼をください / 夢を信じて」
■翼をください
月1回の講座に通うようになり、学ぶ楽しさに気が付いた私。
2年目から、少し増やすことにしたのです。
2年目から、少し増やすことにしたのです。
といっても、心理学は学びたかったのでなるべく基礎を学べる講座を探しました。すると、半年で月に2回学べる心理学基礎講座を見つけたのです。気持ちはすでに学びたいモード。新聞社の講座とともに、基礎講座を学び始めました。
心理学の歴史から、学者の理論。実践的に使えるようなテクニックなど、難しいながらも楽しく学ぶことが出来たのです。そうしてまた1年が経とうとしていた時、何気なく教室のスタッフの方とお話ししていた時でした。
「あちらの教室では、何を教えられているのですか?」
「あちらは、カウンセラーの資格を取ることができる講座なんですよ。」
「あちらは、カウンセラーの資格を取ることができる講座なんですよ。」
そのとき、何かのスイッチが入った気がしました。そうだ、資格を目指そう。資格という翼を手に入れよう、と。心理学を生かすことができる資格は、色々とあります。ドクターは別として、最難関と思われるのは「臨床心理士」や「公認心理師」。
ただ、これは受験資格からして、私のキャリアでは無理ということがわかりました。学校で教えていただいた、カウンセラーの資格でもうひとつ、「キャリアコンサルタント」という資格があることを知りました。カウンセラーの資格を取るか、キャリアコンサルタント資格を取るか、新聞社の講座の先生に相談させてもらいました。
先生は「そりゃ、1も2もなくキャリコンでしょう。国家資格にもなりましたし。ムラセさんなら通りますよ。」
と背中を押してもらいました。
先生は「そりゃ、1も2もなくキャリコンでしょう。国家資格にもなりましたし。ムラセさんなら通りますよ。」
と背中を押してもらいました。
それまで、まったく無縁に近い世界と思っていたのですが、よくよく考えてみれば、一番最初の船の会社のときに、人事のような仕事をしていて、社会保険労務士を目指そうと思っていたのに、色々なことに流されてしまい、結局諦めていたということ。それと、刑務所で感じた支援するという仕事への魅力。自分のキャリアの中に、あるじゃないかと気が付いたのです。
当時、まだX社で仕事をしていました。正社員でしたので、それなりの収入もありましたし、仕事もそこそこ順調だったのです。でも、どこかで「何かが違う」と思いながら仕事をしていたのも事実。定期的な収入があることを活かしながら、学ぶということは大変貴重な体験でしたし、毎日の張り合いにもなりました。取ったところで、役に立つ資格かどうかはわからないけれど、少なくとも自分の自信にはつながるだろうと思い、チャレンジをすることにしたのです。
このときの決断が、後々大きなキャリアチェンジにつながるとは、当時は思いもよりませんでした。
■夢を信じて
キャリアコンサルタントになるための講習が始まりました。選んだ学校は、これまで基礎心理学を学んでいたスクール。これまでと同じ場所でしたし、安心感がありました。受験資格が取れるまで140時間以上の講習を受けなくてはなりません。また、試験項目にカウンセリング実技もありますので、ロールプレイも重ねなくてはなりません。週1回ないし2回、9時~18時30分まで結構みっちりと講習です。最初はキツイかなと思っていたのですが、これがとてもおもしろく、為になる講座の連続でした。ロールプレイも、X社の中でもやっていましたし慣れていました。
やがて、スクーリングが終わりました。
8月に講習が終わって、11月に試験という最初は訳が分からないスケジュールだったのですが、終わってみて意味が分かりました。講習を受けただけでは、試験は合格しないのだと。講習を終えた直後、最初の模擬テストを受けたのですが全然できない、わからない。30点台をたたき出していました。ペーパーテストで70点以上出さないと合格できません。真面目に聞いていたつもりでしたが、まったくわかっていませんでした。イメージ的には、富士山に登るのに6合目までバスで連れてこられた感じです。頂上を目指すなら、自力で歩いて登らなければなりません。ちょうどそんな感じでした。
8月から試験勉強が始まりました。
平日でも仕事をしながら3時間ほど、休みの日は8時間ほど勉強していたと思います。アプリを使い、テキストを読ませて通勤時間、ずっと聞くようにしました。(これが一番効果がありました。)模擬試験も、30点→50点→60点と徐々に上がっていったのです。
平日でも仕事をしながら3時間ほど、休みの日は8時間ほど勉強していたと思います。アプリを使い、テキストを読ませて通勤時間、ずっと聞くようにしました。(これが一番効果がありました。)模擬試験も、30点→50点→60点と徐々に上がっていったのです。
いよいよテスト本番。
筆記と実技は別日に行われました。まず、筆記試験。
緊張しましたが、問題が不思議なくらい解けていきます。
途中、笑いがこみ上げるくらい理解していました。こんな経験、初めてです。
筆記と実技は別日に行われました。まず、筆記試験。
緊張しましたが、問題が不思議なくらい解けていきます。
途中、笑いがこみ上げるくらい理解していました。こんな経験、初めてです。
続いて、実技試験。
案内をしてくれた方が、そのまま相談者役になり実技試験が始まりました。実は、この相談役の方とお会いした瞬間、「受かった」と思ったのです。テストに入る前です。なんとも説明できないのですが、その直感は正しく実技試験も緊張することなく、スムーズに終了したのでした。
案内をしてくれた方が、そのまま相談者役になり実技試験が始まりました。実は、この相談役の方とお会いした瞬間、「受かった」と思ったのです。テストに入る前です。なんとも説明できないのですが、その直感は正しく実技試験も緊張することなく、スムーズに終了したのでした。
結果は、合格!
なんと、筆記試験は90点を超えていました。学生の時に、これぐらい勉強していたらもう少し人生は変わっていたのでしょう。
でも、いつからでも勉強はできるし、乗り越えて行けるのだと自信となりました。
なんと、筆記試験は90点を超えていました。学生の時に、これぐらい勉強していたらもう少し人生は変わっていたのでしょう。
でも、いつからでも勉強はできるし、乗り越えて行けるのだと自信となりました。
無事、キャリアコンサルタントの資格取得となりました。
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