【就労チャレンジ事業】訓練を受け入れることで、「新たな学び、発見」が、見つかるかもしれません。

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スタッフのムラセと申します。
今回は、「大阪市就労チャレンジ事業」の認定就労訓練事業所で、
実際に訓練を受け入れてくださった事業所の声を紹介します。



ヒューマンライツ福祉協会 
障害者就労支援部 総合就労支援グループ マネージャー 西川 喜美子さん

当法人では、障がい者やシングルマザー等の就労支援を重要課題の1つとして取り組んでいます。
そうしたことから、就労訓練事業についてもその一環として認定登録を行いました。
当初、受入れの態勢面等も考慮して2事業所を登録しました。その後、実際に訓練を受け入れる中で、「態勢的にもそんなに難しいことではない」ということが実感できたことや、訓練に対するニーズが高いことも聞き、現在は6事業所を登録しています。

そして、法人として、受入れ態勢を明確にするために、私が全体の受入れ・調整担当となり、事業所毎の支援員と一緒に訓練の受入れを行っています。

訓練受入れに際して、私たちは「本人が自信を持てるようにする」ことを第一にし、本人さんの特性や意向等を踏まえることを大切にしています。これまで6人の訓練生を受け入れましたが、みなさんに共通しているのは「真面目に訓練に取り組まれた」ことです(全員が無遅刻、ほぼ無欠勤でした)。

そのうちのお2人はB型事業所での訓練でしたが、訓練を進める中で「このままここに通いたい」という希望を出されました。お2人とも「何らかの障がいの可能性」があったので、自立支援機関やご家族とも相談しながら訓練期間中に手続きを整え、訓練終了後、利用者として登録されました。

もうお1人は、30年あまりのひきこもりを経験され、「人間関係が不安だ」ということで、入所者の方々との関わりが少なくて済む衣類の洗濯・乾燥業務をお願いしました。それまでに2ヶ所の訓練事業所を経験されていて、「大変真面目にやられた」ということを伺っていたので、
「訓練後の雇用」を見据えて、訓練を始めました。そして、約1ヶ月の訓練を経てパート職員として採用しました。3年目を迎え、今も元気に頑張ってくれていて、その仕事ぶりは他の職員からも高い評価を得ています。

また、1人の方は、特養での訓練を契機に、訓練中に初任者研修の受講を終え、訓練後は「近くの施設を探したい」との希望を出されました。 訓練を受け入れる中で、訓練されるみなさんが大変真面目に取り組まれる様子を見させてもらう中で、私や職員も「新たな学び、発見」があります。
そして、訓練を契機に、みなさんが「自信を持たれていく」姿を見させていただき、この事業に取り組んで本当によかったと感じています。



訓練中の振り返り会議に参加させていただくと、利用者の方の成長が目に見えてわかります。
時には失敗しながら、つまづきながら、それでも一歩一歩進まれている姿は、感動すら覚えます。
訓練最後の振り返りのとき、専門用語がいっぱい話され、次の目標を目をキラキラさせながら語る方のお話を聞いていて、本当にこの仕事を選んでよかったと思う瞬間がありました。

西川さんも書かれていますが、このプログラムは受け入れる事業所も、学びがあったり発見があります。
より多くの方に知っていただき、出来れば参画していただきたいと願っています。
次回はもう一社、素晴らしい取り組みをされている事業所を紹介いたします。



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