「ものづくりリーダー育成実践科」(IE手法応用編)を実施しました~大阪ものづくり企業認定職業訓練協会
こんにちは、スタッフのナガサワとコウマです。
先日、大阪ものづくり企業認定職業訓練協会主催の「ものづくりリーダー育成実践科」(IE手法応用編)を実施しました。
3日にわたる研修の内容をまとめましたので、ぜひご覧ください。
3日にわたる研修の内容をまとめましたので、ぜひご覧ください。
= = = = = 1日目 = = = = =
2月22日(火)、9時~17時のスケジュールで第一回を開催。今回のIE手法応用編は大阪工業大学大宮キャンパスをお借りして、全3回で実施します。
リーダーが管理技術を学ぶことの重要性は次の式で表される通りであり、[経営成果]=(管理技術)×{(ヒト)+(モノ)+(カネ)+(情報)}
管理技術が”0”になると、経営成果も”0”になってしまいます。
リーダーが管理技術を学ぶことの重要性は次の式で表される通りであり、[経営成果]=(管理技術)×{(ヒト)+(モノ)+(カネ)+(情報)}
管理技術が”0”になると、経営成果も”0”になってしまいます。
第一日目は、訓練協会代表の挨拶、訓練生の自己紹介、参加各社の紹介の後、大阪工業大学の皆川健多郎教授により講義が始まりました。
「IE手法」とは、Industrial Engineeringの頭文字をとったもので、「価値と無駄を顕在化」させ「資源を最小化」することで、その「価値を最大限」に引き出そうと工夫する
見方、考え方、方法論です。
具体的には、現実の姿を正しく把握し、あるべき姿を明確にし、そして、この差異を分析し解決すべき問題点を定義します。
この時、自分が何をできるか、主語を自分に置き換えて考えてみることが重要。
ここで、一つの要因である「ムダ」について考察し、実際にレゴブロックを用いた模擬工程を体験し、そこに潜むムダと改善とその効果を数値化して、議論を行いました。
「IE手法」とは、Industrial Engineeringの頭文字をとったもので、「価値と無駄を顕在化」させ「資源を最小化」することで、その「価値を最大限」に引き出そうと工夫する
見方、考え方、方法論です。
具体的には、現実の姿を正しく把握し、あるべき姿を明確にし、そして、この差異を分析し解決すべき問題点を定義します。
この時、自分が何をできるか、主語を自分に置き換えて考えてみることが重要。
ここで、一つの要因である「ムダ」について考察し、実際にレゴブロックを用いた模擬工程を体験し、そこに潜むムダと改善とその効果を数値化して、議論を行いました。
= = = = = 2日目 = = = = =
翌週2月28日(月)に、第二回を開催。
一回目と同じく、大阪工業大学大宮キャンパスで皆川先生の「IE手法を応用した改善の実践力の習得に向けて」の講義の後、模擬生産ラインを利用した演習を実施しました。
動作経済の基本原則「少同短楽」を基本として、掃除機の先端ノズルの組立工程の効率化を検討。
「少同短楽」とは、
「少」・・・ 動作の数を少なくする
「同」・・・ 両手を同時に使う
「短」・・・ 移動距離の短縮
「楽」・・・ 動作を楽にする
ということで、受講者10名が5人ずつ2班に分かれ、それぞれA工場、B工場を担当します。
各工場で5人は、工場長1、作業者1、ビデオ撮影者1、分析者2を担当。
社長からの指示は、QCDを達成する事であり、具体的目標は次の通りです。
Q 品質不具合ゼロ
C 利益黒字達成
D 5分間で5台製造
前提条件として、製品売価は800円/台、直接労務費50円/分人、残業代71円、諸経費100円/台、材料費630円/台、手直し費用150円/台という数値が提示されました。
これを達成すべく、各工場では検討時間として4時間を与えられその中で実際の工程を実施しながらPDCAを回して改善を繰り返していきました。
4時間後に本番の作業を実施し、作業時間を測定して社長からのQCDが達成されたかを検証。
両工場とも、改善により作業時間は短縮し、労務費は縮小したが一部残業が出たり、製品不良が発生して黒字化は達成できませんでしたた。
QCDを達成するためには、作業の効率化は大いに有効ですが、単にスピードアップだけでなく手戻りがない作業の確実性なども重要であることが明確になりました。
一回目と同じく、大阪工業大学大宮キャンパスで皆川先生の「IE手法を応用した改善の実践力の習得に向けて」の講義の後、模擬生産ラインを利用した演習を実施しました。
動作経済の基本原則「少同短楽」を基本として、掃除機の先端ノズルの組立工程の効率化を検討。
「少同短楽」とは、
「少」・・・ 動作の数を少なくする
「同」・・・ 両手を同時に使う
「短」・・・ 移動距離の短縮
「楽」・・・ 動作を楽にする
ということで、受講者10名が5人ずつ2班に分かれ、それぞれA工場、B工場を担当します。
各工場で5人は、工場長1、作業者1、ビデオ撮影者1、分析者2を担当。
社長からの指示は、QCDを達成する事であり、具体的目標は次の通りです。
Q 品質不具合ゼロ
C 利益黒字達成
D 5分間で5台製造
前提条件として、製品売価は800円/台、直接労務費50円/分人、残業代71円、諸経費100円/台、材料費630円/台、手直し費用150円/台という数値が提示されました。
これを達成すべく、各工場では検討時間として4時間を与えられその中で実際の工程を実施しながらPDCAを回して改善を繰り返していきました。
4時間後に本番の作業を実施し、作業時間を測定して社長からのQCDが達成されたかを検証。
両工場とも、改善により作業時間は短縮し、労務費は縮小したが一部残業が出たり、製品不良が発生して黒字化は達成できませんでしたた。
QCDを達成するためには、作業の効率化は大いに有効ですが、単にスピードアップだけでなく手戻りがない作業の確実性なども重要であることが明確になりました。
= = = = = 3日目 = = = = =
3月7日(月)に、第三回目の研修を開催しました。
前回と同じく、大阪工業大学大宮キャンパスにおいて皆川先生の講義と模擬生産ラインを利用した演習を実施。
三回目は、いよいよ「掃除機ノズル組立模擬工場の社長オーダー(仮設)」の達成を検証します。
前回より社長オーダーを達成するため、A工場、B工場毎に各種IE手法を用いてカイゼンの検討を行ってきました。
その検討を駆使した効果を検証するとともに、社長オーダーが達成できたかどうかを実作業において測定します。
前回と同じく、大阪工業大学大宮キャンパスにおいて皆川先生の講義と模擬生産ラインを利用した演習を実施。
三回目は、いよいよ「掃除機ノズル組立模擬工場の社長オーダー(仮設)」の達成を検証します。
前回より社長オーダーを達成するため、A工場、B工場毎に各種IE手法を用いてカイゼンの検討を行ってきました。
その検討を駆使した効果を検証するとともに、社長オーダーが達成できたかどうかを実作業において測定します。
[社長オーダー]QCD
Q 品質不具合ゼロにする
C 利益黒字達成する
D 5分間で5台製造する
Q 品質不具合ゼロにする
C 利益黒字達成する
D 5分間で5台製造する
[前提条件]
① 製品売価は800円/台、
② 材料費630円/台、
③ 直接労務費50円/分人、
④ 残業代71円/分人、
⑤ 諸経費100円/台、
⑥ 手直し費用150円/台
① 製品売価は800円/台、
② 材料費630円/台、
③ 直接労務費50円/分人、
④ 残業代71円/分人、
⑤ 諸経費100円/台、
⑥ 手直し費用150円/台
[測定結果]
A、B各工場ともカイゼンにより作業時間が大幅に短縮されました。
また、各工程終了時のチェックなども盛り込まれ、不具合製品は「ゼロ」となり手直し費用も0円でした。
結果、社長オーダーは利益黒字化も含めすべてクリア。
[皆川先生の講評]
実習において、A、B両チームともメンバー全員で検討を続けられ活動は非常に良かった。カイゼンには正解は1つではない。みんなで話し合いいろんな工夫が出ることが大切です。
この実習において、「名何かできそうだ」という気持ちを持ってもらえたら正解です。
この実習において、「名何かできそうだ」という気持ちを持ってもらえたら正解です。
[受講生からの言葉]
(1) 困ったときには相談できる仲間、環境ができた。(共通言語ができた)
(2) 大正、港区の連携の輪が増えた
(3) 仲間づくり、話し合いのやり方が分かった
(4) ほかの社員も受講してほしい、できれば全員が受講したい。
(5) いい体験ができた、いい経験をした。
などなど、多くの感想、意見が出ました。
(1) 困ったときには相談できる仲間、環境ができた。(共通言語ができた)
(2) 大正、港区の連携の輪が増えた
(3) 仲間づくり、話し合いのやり方が分かった
(4) ほかの社員も受講してほしい、できれば全員が受講したい。
(5) いい体験ができた、いい経験をした。
などなど、多くの感想、意見が出ました。
この記事へのコメント