私が就労支援の業界に入ったワケ~広域事業編~

20220322_私が就労支援の仕事をはじめたワケ.jpg
こんにちは、スタッフのカネツキです。
ようやく寒さも和らいできたこの頃ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
私はA´ワーク創造館に昨年度のなかばに入職しました。いまは就労支援事業部で「大阪府広域就労支援事業」に携わり、泉州地域の生活困窮者自立支援窓口のサポートを担当しています。50代後半のオジサンですが、よろしくお願いいたします。今回は自己紹介として、私が就労支援の業界にどうして関心を持ったのかを、お話ししたいと思います。

私はA´ワーク創造館の前には、地方自治体関係の労働組合で働いていました。
(公務員からの役員ではなく、組合に雇用されている「書記」ですね)
仕事は主に、ここ20年余りで急激に増えてきた、自治体の非正規職員や外郭団体・民間委託の労働者の課題を担当してきました。
組合では一般労働者向けの電話労働相談も受けてきました。

事例では「解雇された」という相談を受け、個人加盟の組合に加入し、会社と交渉して和解金を得て解決する、ということもよくあります。
その中で、何度も解雇や退職強要で相談にくる人もいました。その度に結局は金銭和解の繰り返しです。
「なぜこの人は職場に定着できないのか」と感じることもままありました。
私は、労働相談に来る多くの労働者が働き続けるには、労働法や裁判の判例だけでは解決できない、別の方策が必要ではと考えるようになりました。

また民間委託労働者は入札で雇用や労働条件を左右されます。
価格だけの入札では安値競争になりがちです。そこで総合評価入札制度を自治体に普及する運動をしていました。
その評価項目で就労支援の考え方に出会います。
また私は非正規職員の方々に接するときは、最初から組合の話はせずに、「どんな仕事をしてるんですか」と聞いていきます。

あるとき就労支援員さんの業務の話を聞いたときに、「働きたくても続けられない人に必要なのはこれでは」と自分の中に響くものがありました。
私のように労働畑から就労支援の業界に入るのは珍しいようですね。しかしこれまでの仕事と無関係な分野だとは思いません。
自治体の指定管理者や業務委託等の公共サービス現場は、就労困難者の就労支援に活用しうる行政資源だと考えています。
この辺りのところは、また後日のお話にしたいと思います。

この記事へのコメント