就労準備メニュー「農業体験」「まち歩き」の驚くべき効果とは!?~広域事業編~

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みなさま新年あけましておめでとうございます。就労支援事業部のカツです。
本年もA´ワーク創造館のブログをよろしくお願いします!
就労支援事業部の新年初のブログは「大阪府広域就労支援業」で企画している就労準備メニューの中から「農業体験」と「まち歩き」について詳しくお伝えします。

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自治体から「農業体験やまち歩きって就労の役にたつの?意味があるの?」という声をよくお聞きします。

確かににまちを歩いたり農作物の収穫から就労のイメージは湧きにくいですよね?
そこで今回は農業体験とまち歩きの「化学的効果」と「実施した効果」をお伝えしたいと思います。

対象は「意欲が減少している方」「あまり外にでられない方」「就労経験が少ない方」「長期間働いていない方」が主な対象になります。

実は農業体験とまち歩きには共通した化学的効果があります。

みなさん、なんだと思いますか?
答えは「外に出て日光を浴びる」です。

そんなことかよ!
と思うかもしれませんが、日光を浴びると脳内から「セロトニン」(幸福ホルモン)という神経伝達物質が発生し、精神の安定などストレスへの効果が期待できます。
セロトニンが低下すると、イライラ、意欲の低下、向上心や協調性の低下、うつ病、不眠になってしまうそうです。
要するに「外にでて日光を浴びる」と意欲があがり、やる気がでるというわけです。

実施した効果としては、参加者と支援員さんの信頼関係が深くなり、会話や作業を通して参加者の良いところが見つかっています。
以下に具体例を載せてみました。

【農業体験例】
支援員「(落花生を収穫して)落花生ってこんな感じで土に埋まってるんですね。〇〇さんなら、落花生をどうやって食べます?」
参加者「さっき、農家の人が生でゆでたらメチャクチャおいしいって言ってましたね」
支援員「言ってましたね!フライパンで炒ってもおいしそうですね。〇〇さんは家で料理とかされるんですか?」
参加者「じつは結構してるんですよ。魚をさばいたりもします」
支援員「え、すごい!器用なんですね!」

「得意なこと(料理)」「器用」が発見できました!

【まち歩き例】
支援員「(古墳を訪問して)自分が住んでいる街にこんなに古墳があったなんて知りませんでした」
参加者「じつは、〇〇市だけじゃなくて、奈良にも古墳がたくさんあるんです」
支援員「へぇ、古墳がお好きなんですか?」
参加者「はい、高校生のときに家族で奈良に住んでいて社寺仏閣や古墳を訪れていました。特に奈良時代が好きなんです。けれど今はお金がないので行けなくて…」
支援員「じゃあ、収入があれば?」
参加者「そうですね。もう一度、奈良に行ってみたいです」

「歴史が好きで博識」「好きなこと」「働く目的」が発見できました!
「農業体験」と「まち歩き」の効果を下の図にまとめましたのでご覧ください。

広域_農作業事例.jpg 

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最大の効果は、「全員で一丸となって目的を達成する」ことです。
農業体験なら「全員で収穫や加工する」、まち歩きなら「全員で目的地まで歩く」ことです。
仕事は「チームワーク」や「最後までやりきる力」が求められます。
農業体験とまち歩きは最初のステップとして最適です。

みなさまの自治体や団体でもぜひ「農業体験」や「まち歩き」を取り入れてみてください。
ちなみに成功するにはコツや工夫、ノウハウが必要なのですが、それは大阪府広域就労支援事業にご参加いただいた自治体限定の「事業秘密」ということでお願いします(笑)



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