【就労チャレンジ事業】「勤務に向けたトレーニング」で、勤務につながった女性のおはなし。

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こんにちは、スタッフのムラセと申します。
今回は、「大阪市就労チャレンジ事業」を利用され、次のキャリアにつなげられた方の体験記を紹介します。

●50代半ば 女性の場合
離婚協議中に生まれ育った区に帰ってこられ、娘さんとの2人暮らし。経済的な問題もあり自立支援相談窓口を訪問されました。
高校卒業後、約8年間の会社勤務の経験あり。
12年ほど前に製造関係の会社で事務・受注業務の仕事に就き7年間勤務。
その後5年間の就業ブランクがあることから、就労訓練事業の利用を希望されました。

「すこし喘息気味で、工場で働くのは難しい。リュウマチに近い症状もある」
「一日、3~5時間程度で色々と仕事を体験し、『何ができるか』試したい」
「高齢者の介護関係の仕事に関心がある。できれば将来的には資格取得もできればと考えている」
「生活のことがあるので、できれば雇用型の訓練ができるところ」
そして「訓練後の雇用の可能性があるところ」を希望されました。

 高齢者ディサービスでの訓練が決まりました。
賃金は1時間1,000 円。週3日、午前中の3時間で、利用者さんの入浴介助(車いすを利用する人を浴室まで送る)を中心にはじめ、利用者さんの出迎えと送り等、訓練内容を増やしていきました。

振返り会議のたびに、主任さんや事務局長さんから「真面目にしっかりやってくれている」との評価や励ましをいただき、「介護のやりがい(大変さも含めて)」についても熱意のある話も聞かせていただきました。当初1ヶ月間の訓練予定でしたが、本人の希望があり1ヶ月間延長していただきました。
 そして、その訓練期間の終わりが近づいてきた振返り会議で、事務局長から「もう一度訓練を延長するということも有りと思うが、どこかで『自分の仕事』としてやっていくかどうかを決めていく必要があると思う」、「私は介護の仕事はそれだけやりがいのある仕事だと思う」等
のアドバイスをもらい、「ここで働きたい」との希望が出され、パート採用が決まりました。

この方の場合には、体調の面を考慮する必要がありました。
訓練事業所とやり取りをさせていただくときに、利用者の方の情報もお伝えします。
前もって、どのような方で、何に配慮が必要なのかをお伝えさせていただくと、スムーズにプログラムが進んでいきます。
「事業所(会社)の少しの理解と、本人の少しのがんばりと、私たちの少しの支援で、人は働ける」と私の上司の言葉です。その通りだと感じています。

次回は、実際に受けれれてくださった事業所の声をお届けします。

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