【講座レポート】話に惹き込むコツは「間」と「構成」にあり!〜講談師の技術に学ぶ

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こんにちは、スタッフのナガサワです。
今日は、先日私が受講した「話に惹き込むコツは「間」と「構成」にあり!〜講談師の技術に学ぶ」について、講座のレポートをしたいと思います。こちらの講座に興味を持ってくださっている方、受講を検討されている方のお役に立てばうれしく思います。

1、私がこの講座を受講するきっかけとなった理由
 私は機械部品のメーカーで技術者として約40年間、機械の設計製作・加工ラインの設計・製作~工場でのライン稼働までをやる仕事をしており、その後、縁あってA´ワーク創造館で職業訓練事業部の仕事をやることになりました。
これまでの得意分野を生かそうということで、「ものづくり」についても講師を担当することになったのですが、科目や時間を決め、1時間~3時間も講義をする経験は初めてでした。
多分、自分のこれまでの経験や知識をそのまま話したのでは退屈な話になるのは目に見えています。
そんな時にこの「話に惹き込むコツは「間」と「構成」にあり!〜講談師の技術に学ぶ」の講座が目に留まりました。これまで落語は聞いたことがありますが、講談はほとんど聞いたことがありませんでした。歴史の物語を話しの合間に拍子木をたたいて盛り上げる話術ぐらいの知識で受講しました。

2、受講した中で印象に残ったこと
①「修羅場読み」
 講談というのは昔、講釈といって難しい話を分かりやすく話すために流れるように話すための語りのおおもとにやるやり方で、講釈が講談と呼ばれるようになってもその中心となる独特のリズムのある語り方です。
 普通の話し方と何が違うというと、声の量の大きさ、強弱のリズム、拍子木のタイミング等がありますが、特に印象的だったのが「息継ぎ」の仕方です。ここに「間」をコントロールするテクニックがあるということで、実際に練習をしながら体感させていただきました。

②落語と講談の違い
 簡単に言えば、落語は最後の落ちに向かって進む。それまでの話はそのための仕掛け。
講談は物語をつくって、ただしゃべるだけ。その話に興味をもって聞いてもらうための技術が講談の神髄です。そのために、息継ぎのポイント、息継ぎ前後の声の大きさが大事になってきます。第1声をはっきり大きく活舌よくすることで、わかりやすくなり、安心して聞けるようになります。声が小さいと聞く人に、不安感を与え、不安をもって聞くようになるので、第1声の大きさがポイントです。また第1声に漢字語が来るようにすると活舌が良くなり、より一層の効果が出ます。

③講談「宇治川の一番渡り」
本物の講談の有名の一席の資料を使っての発生、息継ぎ、拍子木のタイミングなどを先生の見本に合わせて、実際に声を出して何回かやっていく中で発声法や呼吸法、講談の面白さ、雰囲気を味わうことができました。
 最後に実際に身近な題材で講談の短い物語をつくって自分で演じるという演習の時間があります。題材が浮かばなければ自己紹介を講談調にしてやります。
キーワードを具体的(とき、ところ、人物、・・)に決めて、擬音語を入れて始まるのがみそです。
 「時は2021年9月4日、大阪の浪速区でオンギャー、オンギャーと生まれたのが〇〇です。・・・・・・」とこんな具合です。
私が講義を行う参考として聞いたとき、講談を演じる時の心構えとしてなるほどと響いたのは、以下の言葉です。

① 伝えたいものは何かを最初に言う。
② 伝えたいものがある人でないと伝わらない。
③ 自分が気持ちよくしゃべらないと、相手も気持ちよくならない。
④ 聞いてくれている人に焦点をあてれば、聞く空気が生まれ、広がる。

そのために「マクラ」と呼ばれている冒頭のちょっとした導入の話の中で、空気を読んで客との距離感をはかるということも必要です。

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最後に講義を聞き終えたとき、次は本当に講談師の公演に行ってみたいと思いました。
ちょうどアシスタントとして講座に参加してくださった若手の講談師(旭堂南歩さん)たちの「フレッシュ☆REIWA講談師の会」公演会が9月30日の午後、阿倍野の近鉄アート館で開催されますので、初めてですが聞いてきます。
ご興味のある方はこちらより詳細をご覧ください。

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