就職の不安がなくなる練習メニュー:『就労準備メニュー』とは!?その① ~広域事業編~
こんにちは、スタッフのカツです。
まだまだ暑い日が続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
今回は私が担当している大阪府広域就労支援事業に参加されている自治体や団体に提供している「就労準備メニュー」についてお伝えしたいと思います。
※広域就労支援事業については過去の記事をご参照ください。
【第1回】「入社して初めて知った! 新入社員のお仕事レポート ~広域事業編~」
【第2回】「1年間の無職から、入社12年目のスタッフが想う就労支援とは!? ~広域事業編~」
大阪府広域就労支援事業は大阪府内の自治体(※参加自治体は前回の記事をご参照ください)に「民間の就労支援のノウハウを蓄積する」のが目的で、主に3つの主旨で事業を運営しています。
- 自治体・団体の支援員のための支援(アセスメントや支援プラン作成の助言など)
- 就労準備メニューの企画・開発 ※提供メニューは各自治体・団体のニーズによって異なります
- 協力事業所の開拓、事業所支援
今回は②「就労準備メニューの企画・開発」について詳しく書きたいと思います。
その前にみなさんに質問です!
「就職や転職の不安はなんですか?」
私はA´ワーク創造館に入社する前は、無職で1年間、就職活動をしていました。前職は事務職(経理補助)でしたが退職し、年齢や専門スキルのなさを考えると未経験の職種に転職しなければなりませんでした。
内心「職種はなんでもいい」と思いながらも、どの職種に適性があるのか分からなく、運よく就職できても「作業をこなせるのか?」「環境はあっているのか?」「人間関係をうまく築けるのか?」と不安でした。
私は漫画が好きなので、大ヒット作の『進撃の巨人』に例えてみると、【不安の壁】が次々と街の周りに建設され、未経験の職種は高い壁の向こう側の別世界、いつになっても自分の住んでいる街から壁の外には出ようとせず「外にでたら何か恐ろしいモノがいるんじゃないか?」と恐怖に苛まれていました。
そうこうしているうちに、外に出る(仕事)ためのスキル(体力やコミュニケーション力)が減少し、突如、街を囲んでいた壁を超大型巨人が破壊し、闘うスキルも逃げる体力もなくなった人間を巨人たちが喰っていく…。それはまるで、書類を出しても、面接を受けても、落ちて、落ち続ける自分のようでした…。
少し大げさかもしれませんが、正直、それぐらい辛く苦しかったです。
みなさんはそう簡単に「前職で培ったスキルやコミュニケーション力は無くならないだろう」と思われるかもしれませんが、なにもしなければ確実にスキルは消失します。
例えばコミュニケーション力ですが、私は実家暮らしで両親と会話する機会がありました。しかし、身内と仕事の会話は別物です。身内は、ため口であまり気を使いませんが、仕事の会話は、敬語で、言葉を選び、気を使います。身内だけの会話だけでは仕事のコミュニケーションスキルは確実に衰えます。実際に面接で言葉が出てこなくなり、適切な敬語が話せなくなりました。
以上が就職活動における私の「不安」です。
単語にすると「適性」「作業」「環境」「人間関係」「コミュニケーション」、そして1人で就職活動をしていたので『孤独』といったところでしょうか。
前回の記事で、「就労準備メニュー」をマラソンの練習メニューに例えましたが、就職にも「練習」が必要です。練習は本番で最大限の力を発揮するために行い、少しずつステップアップしながら取り組みます。本番では練習以上のモノは出せませんし、練習なくして奇跡はおこりません。未経験の職種や会社に転職する場合、相手(適性)を知らず、装備(スキル)もなく、運よく入れても、途中で倒れて(短期離職)しまうかもしれません。
そうならないために、広域事業では就職の練習メニューである「就労準備メニュー」を企画・開発し、参加されている自治体や団体に提供しています。
提供先は「自立相談窓口」で、メニューを活用できるのは自立相談窓口でお申し込みをされ、生活に困窮し、主に仕事を探されている方が対象です。
では、具体的な「就労準備メニュー」とはなんなのか?
少し長くなってしまったので、次回、詳しくお伝えしたいと思います!
(前回、「詳しく書く」と言いながら書けませんでした、すみません!)
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