1年間の無職から、入社12年目のスタッフが想う就労支援とは!? ~広域事業編~

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こんにちは、スタッフのカツです。
暑い日がつづいていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

私はこれまでA´ワーク創造館で12年間働いてきました。
担当業務は、通信制や定時制高校での若者支援、講座運営、職業訓練、居場所事業、各市の委託事業などです。
現在は就労支援事業部で「大阪府広域就労支援事業」を担当しています。
※広域事業については、以前掲載したスタッフのアキタの記事をご参考ください。
「入社して初めて知った! 新入社員のお仕事レポート ~広域事業編~」

ここで質問です! みなさん、就職活動をするときは何を使っていますか?
ハローワーク、転職サイト、求人誌、派遣登録…etc

ただ、長らく就労してなかったり、コロナで収入が減り未経験の職種に転職を考えたりすると「経験がないのに就職できるのか…」、運よく入社できても「環境や仕事があっているのか…」と不安になりますよね。そうしているうちに、生活するお金が無くなり生活困窮に…。

じつは私もA´ワーク創造館に勤める前は、ハローワークや転職サイトで就職活動を行っていました。しかし、応募すれども書類は通過せず、面接は落ち続けて、その数、約100社…。
実家暮らしでしたが、就職活動は交通費などお金がかかるため、貯金の残高は減っていき、将来のことを考えると動悸や息切れが激しくなって、真夜中に飛び起きたりしていました。

今、考えると鬱か社会不安症の前兆だったと思います。

12年前はハローワークや転職サイトで就職活動をするしかなかったのですが、現在は2015年から「生活困窮者自立支援制度」がスタートし、各地域に自立相談窓口が設置されています。
自立相談窓口では、専門の支援員さんが相談にのってくださり、様々な支援を受けることができます。
※支援の種類は以下をご参考ください
もし、12年前にこのような事業があれば、真夜中に飛び起きたりせずに済んだかもしれません。
生活に困窮しながら一人で就職活動をするのは、本当に孤独で、つらくて、書類や面接に落ち続けると、まるで「世間は自分を必要としていないのでは?」と心がすりきれ、蝕まれていきます。

けれど、支援員さんに就労の相談をしたり、就労準備メニューを利用してみると、将来の不安やスキル不足が解消したり、心の持ちようが違ってくると思います。

A´ワーク創造館は、広域事業に参加している自治体に就労準備メニューを提供しています。
「就労準備メニューってなんだろう?」と思われるかもしれませんが、分かりやすくいうとマラソンを走るための「練習メニュー」です。

誰だっていきなり42.195kmは走れませんよね?
コーチがいて、スポンサーがいて、ランナーにあった練習メニューがあり、走っている途中に給水ポイントで特別ドリンクが置いてあり、沿道では地域の人からの声援や応援があります。

わたしが担当しているこの広域事業にも、自治体の支援員さん(コーチ)がいて、地元の協力事業所(スポンサー)があり、A´ワーク創造館の就労準備メニュー(練習メニュー・特別ドリンク)を使い、地域のボランティアさん(地域の声援や応援)の協力があり、情報共有や連携をしながら【広域】で就労支援を実施しています。

広域事業に参加されているのは、
大阪府(岸和田子ども家庭センター、池田子ども家庭センター、富田林子ども家庭センター)、岸和田市、池田市、泉大津市、泉佐野市、富田林市、河内長野市、羽曳野市、摂津市、高石市、藤井寺市、阪南市(順不同 ※2021年7月現在)
と、年々参加される自治体は増えており、広域事業の就労支援の輪は広がっています。

次回は、広域事業の就労準備メニュー「職場見学」と「就労体験」について詳しくお伝えします!

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