とっさの判断力を速める「舞台俳優の即興力」講座 第2回レポート

こんにちは、スタッフの鍋島です。

とっさの判断力を速める「舞台俳優の即興力」講座、第2回目のレポートです。

第1回目のレポートはこちら


まずは、植村先生のほかの授業でも取り入れている「しりとり」のワーク。
普通にしりとりをするのではなく、相手の目を見て行います。

さらに、「ワンワード」という、複数人でひとつの物語を文節ごとに区切ってストーリーを作り上げるものです。
桃太郎であれば「昔々」「あるところに」「おじいさんと」のように、一人ずつ発言していくのですが、途中でストーリーを変えてもかまいません。
たとえば、「山へ」「登山に」「行きました」「登山中」…のように、途中で話が逸れても前の人の発言に乗っからなければいけません。
また、面白いことを思いついてもタイミングが悪ければその考えを捨てることも重要です。

先週の「Yes,and」、今週の「しりとり」「ワンワード」で鍛えた力はいろんなところで応用できるとのことです。

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ここからいよいよ「即興」をやっていきます。

まずは、1対1で行う即興です。

1人(Aさん)が座っているところに、もう1人(Bさん)が話しかけて会話をするワークです。
このAさんとBさんは打ち合わせ無しで会話を始めなければいけません。

BさんはAさんに話しかけるとき、「設定」をわかりやすくするヒントを投げてあげるのがコツです。

たとえば、Bさんが「お姉ちゃん、ここにあった私の服着ていったでしょ」と話しかければ、Aさんは、自分は「姉」の役で、Bさんは「妹」役として話しかけてきたのだな、と察知し、全力で設定に乗っかります。
「え?勝手に着たらあかんの」など、この「お姉ちゃん」が言いそうなことを返し、そのまま会話を続ける、というものです。
1人2回挑戦します。1回目と2回目は設定を変えなければいけません。

最初は「難しそう」と言っていた受講生の皆さんでしたが、やってみると全員が個性豊かにいろんな設定を演じていました!
何かを演じて話すことは、普段は全くできない経験ですが、やってみると楽しいですね。


次に2対1で行う即興です。

AさんとBさんが会話をしているところに、Cさんは途中から入っていかなければいけません。しかも、AさんとBさんの会話の流れを大きく変えるような入り方です。

AさんとBさんもただ話すだけではなく、「お題」に沿って会話を始めます。

お題が「花嫁」であれば、
A「○○、今度結婚するねんて」
B「え? 結婚式呼ばれた?」
A「ごめん、呼ばれてなかった…?」
のように話します。共通の友人の結婚式に呼ばれたか呼ばれていないかで気まずくなる友人という設定を即興で作り上げていきます。
そこにCさんが、結婚が破談になった友人○○として登場する、という流れです。

このワークでも全員独特の設定を演じていました。
「普段人と話すのが苦手」、と言っていた方も、即興のなかで生き生きと話していたのが印象的でした。

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