ステップメイト事業「ワンステップ・チャレンジ」修了~!

BLOGを読んでいただいてる皆様こんにちは。
めっきり春らしくなってきた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか!?
「春眠暁を覚えず」の言葉通りポカポカ陽気で
思わずウトウト… してる場合じゃないですよ!
春といえば出会いと別れの季節。
当A'ワーク創造館でも、ステップメイト事業部の、
新企画であり締めくくりの企画でもある「ワンステップ・チャレンジ」が、
先日無事終了しました。
まずこの「ワンステップ・チャレンジ企画」とは何かというと、
2月末の時点で4月以降の進路未決定の,
定時制に通う高校生を対象とした、就労支援講座です。
そうです!2か月後の生活が未決定なのです!ウトウトしてる場合じゃないんです!
参加した高校生達は、決してウトウトしてた訳ではなく、
様々な事情があって今後の進路が決まらないと言うより,
決められない状況にあったのです。
しかし否が応にも4月はやってきます。期間は2か月間。
「自分を変えたい」と望む高校生が、今回、7人参加してくれました!

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7人の高校生+チューターと呼ばれる先生と生徒の間の存在。
常に生徒と一緒に行動しプログラムを受け、食事も共にする3人
(30歳元売れないミュージシャン。)
(27歳5年間アメリカ生活:産業カウンセラー資格所持。)
(28歳独身女性:心理カウンセラー資格所持)。
合計10人の最初の一歩、ワンステップが踏み出されたのは2月6日のことでした。
誰にでも経験があると思いますが、新生活は期待と不安の入り混じったもの。
しかも先述したようにココに集まった高校生は「様々な事情」を抱えた若者。
最初の自己紹介などではコミュニケーションもとれるハズもなく、
挨拶もそこそこにまずはお鍋を囲みました。
そうです。ここ日本には、言葉をも超える可能性を秘めたコミュニケーションツール、
お鍋があります。

鍋①.JPG


初対面の若者同士馴れない手つきで野菜やお肉を切り、お出汁を入れ、
具材を入れているうちに自然と会話も弾みます。
ぎこちない雰囲気も徐々にやわらいで初日は無事終了。
2日目以降のプログラムの午前中は日課(館内の畑作り、館内清掃、古着仕分けなどなど)、
午後からは各種プログラム。
挨拶やインプロと呼ばれる演劇の手法を取り入れたコミュニケーション講座、
実際に企業さんにお邪魔しての職場見学など多岐にわたるもの。
そして1日の全プログラム終了後、高校生はそれぞれ学校へ。
そんなめまぐるしい生活の中、
水曜日には柏原農園にて農作業に参加させていただきました。


農園作業風景.jpg


ここ柏原農園さんはJR河内堅上駅から約30分ほど山道を登ったところにあります。
30歳近いチューターたちが息切れするのを尻目に
山道をスキップまじりで登っていく高校生。
最初は今時の高校生が「農作業なんか嫌!」とか、
不満爆発するのでは?と危惧していましたが、
そんな不安などどこ吹く風。
初日から皆、農園をエンジョイ!気付けば毎週水曜日を皆が待ち望む状況。
3月末まで計5回、毎週水曜日は柏原農園の日。
最初は切符を無くしたり、電車で騒いでいた皆が見違えるように成長していきました。
農業は素晴らしい!!


農園集合.jpg


農園にて土いじりやプログラムを消化していくと自然と積極性も出てきて、
自分自身の進路を前向きにとらえ始め、
皆でハローワークに行き求人検索をしました。
自分に合った求人を見つけ履歴書を作成し面接練習。
つい2か月前まで、動くことができず立ち止まっていたことがウソのよう。
ついには念願の就職の決まる生徒も出てきました!
就職までは決まらないまでも、皆進路を見つけ、
ついにワンステップ・チャレンジ企画も佳境へ。
最後のプログラムは「卒業旅行」。
行き先や現場ですることなどをみんなで話し合って決める「グループワーク」。
このグループワークでリーダーと書記を決め、
初日のぎこちなさなど微塵も感じないぐらい活発な議論を経て、
卒業旅行の行き先は、関西のおしゃれシティー「神戸」に決定しました!
まず新神戸駅の裏山からロープウェイに乗り込み山頂の「ハーブ園」へ。
帰りはあえてロープウェイを使わず徒歩で下山。柏原農園で鍛えた脚力を披露。
下山後は腹ごしらえに中華街へ。
そして最後は夕方の海辺ハーバーランドにてクルーズ?!


ハーバーランド集合.jpg


チューターも含め忘れられない思い出になりました!!
翌日A'ワーク創造館にて卒業制作。


卒業制作.jpg


時間の流れは無情なもので、やっと馴染んだころにはもうお別れ。涙涙の修了式。


修了式.jpg


修了式の後はバーベキューの予定でしたが、あいにくの雨模様。
天も泣いていた? ので、やっぱり僕らはお鍋パーティー!


鍋②.jpg


みんな様々な事情で進路を決めれずにA´にやってきましたが、
若く柔らかい脳みそで全員が進路を見定め、
それぞれの道を歩み出す姿は頼もしく、
たった2ヵ月間で、子供から大人になった瞬間を目の当たりにした気がします。
まさにワンステップ、小さいですが大きな一歩を、
未来に向かって進んだように感じました。
一人ひとりの抱えている「事情」は全て解決することはできませんでしたが、
環境さえ整えれば子供は育つ。そう実感する日々でした。
僕たち大人が勉強のほうが、勉強させてもらいました。
7人の高校生ありがとう。
そして最後まで読んで頂いた皆様、ありがとうございました。

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