2015年01月20日

「地域プロデュースセミナー」終了しました

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1月22日から毎週木曜日に5回にわたって行われる「地域プロデューサー養成講座」に先駆け、今回のセミナーが開催されました。

■講義「地域プロデュースとは?」/加藤寛之

地域プロデューサー養成講座でコーディネーターを努める加藤さんの講義は、

「まちづくりって何?」

という問いかけから始まりました。


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 「まちづくり」といえば、、、どんな言葉が思いつきますか?合意形成、市民参加、コミュニティデザイン、やたらと付箋を消費するワークショップ。また、全国的に実施されているまちバルやまちコン、100円商店街などのイベント等々……しかしこれらをやったから「まちづくり」だとは限りません。あくまでこれらは目的のための手段です。しかしながら、それらを行う事自体が「まちづくり」になっていないでしょうか?ここでもう一度、なぜまちに元気がないかを考え、「仮説を立て、実行し、検証する」ことの大切さを加藤さんは話します。

・なぜまちづくりに仮説が必要か

 まちごとに、まちづくりのための様々な事業があります。基本的にはその事業ごとに「うまくいったか、そうでないか」と評価されます。事業ごとにそれぞれ皆一生懸命に取り組んでいるので、「事業ごとの成果」は出るのですが、それぞれの事業の根幹となる「計画自体の目的」が達成されたかが評価されにくくなってしまう、という指摘には「なるほど」と思いました。ここをしっかり評価するためにも、「計画自体の目的」となる「仮説」をしっかり立てることで、それが達成されたかどうかの指標とすることができ、適正な評価をしていくことができる、ということでした。
 また加藤さんは、「いいまちにする!」というような曖昧な目的をもっと掘り下げるべきだとおっしゃいました。既にまちにある観光名所・名物も見直し、その良さとは何か?何で良いのか?と掘り下げ、それはどんな人にうけるか?その対象にどうやってアプローチするか?と考えていくことが、仮説へとつながる、ということでした。



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・現在地から目的に向けての戦略を練るべし

 仮説を立て、将来のビジョンという“目的”を設定した後には、“現在地”を知ることが重要です。自分のまちの優位な部分は何か?と他者と比較し、分析を行う。データを用いて客観的に行います。次に、目的と現在地をつなぐ“戦略”を、まちの限られた資源を用い、練っていきます。

 この“戦略”の部分が、具体的なプログラム・事業を考えていくことであり、いわば実地での活動と大きく関わってきます。「この戦略ってどうやって練るの?」「質の良いお客さんの作り方って?」ということが気になると思いますが、それは、次週からの「地域プロデューサー養成講座」で詳しく扱っていきます!!!!!

■事例紹介「芦原橋UP MARKETの取り組み〜地元企業・地元住民が一体となった地域活性化の試み」/榎並二朗

 榎並さんは、毎月第3日曜日の恒例行事「芦原橋アップマーケット(以下、AUM)」の計画段階から関わっており、今回は現在に至るまでのリアルなお話をしてくださいました。
 今回の取り組みは、榎並工務店で2010年から始まった新規事業開発が始まりだったそうです。様々な調査をする中で、「地元のために何かできないか」という想いが高まり、行政の動きなどとのタイミングも重なって、未利用地の活性化を促す「イベント得区」という取り組みへ事業提案をすることに至ります。和太鼓製造企業、地域団体、A´ワーク創造館、加藤さん率いるサルト コラボレイティブなど、多様な団体が参加した組織が立ち上げられ、浪速区から未利用地の利用許可を得た2013年5月には、実行運営組織として一般社団法人リイドが設立されました。古くからの歴史、地元との強いつながり、若い発想、地域プロデュース経験の多さ・能力の高さなど、それぞれの強みを活かした活動を行われています。

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 AUMは、こうして2013年6月に第1回目を迎えました。開催場所となる未利用地は、普段はコインパーキングとして用いられており、月に一度の第3日曜日にだけ、その姿をAUMに変えます。参加店舗は当初の50から85となり、今では申し込み数が多く選定が行われるほどだそうです。
 成果としては、他団体参画の運営だからこそ可能な他のマーケットとの差別化による認知度の向上や、それにより地域の認知度が向上していること、地元住民の出店や地元の素材を活かした出店者が増加していることが挙げられるそうです。しかし、現状に満足せずに、さらなる集客や売り上げ、出店者が更に自己実現していくための力添えなどが望まれているそうです。

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質問コーナーで、受講生が自分の地域で上手くいかないがどうしたらいいか?という問いに、加藤さんが、地域に関わるプロ(職業として、責任をもって関わる)の存在の必要性や、そういった人によって“魅力コンテンツ”をいかに発見するかが重要だと解答されていました。

 質問コーナーは時間が足りず、懇親会へ持ち越しとなりました!懇親会にも多くの方が参加してくださり、とても盛り上がっているようでした。

 来週からの「地域プロデューサー養成講座」では、今回のセミナーのようにまちの現状をきちんと把握し、戦略を練っていくといった理論に加えて、実際に地域で活動されている方の現場での生の声・体験談も聞く事が出来ます!理論に基づいた冷静な分析・戦略と、実践に基づいた熱意ある行動力で、自分の地域を変えてみませんか?是非ご参加ください!


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地域プロデューサー養成講座
http://www.adash.or.jp/localp#04
1/22、29、2/5、12、19(木)
各19:00〜21:00、全5回

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posted by adash at 17:52| Comment(0) | 授業風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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